高校時代の友人M

幼稚園~中学校卒業までの約10年間は場面緘黙のため、家族以外とほぼ喋ることが出来ずに生きてきました。高校に入学してからは自分から話しかけられる友人(M)が1人だけいてその人とは成人するまで関りがありました。

その友人は高校1年~2年共に同じクラスになって、住んでる場所も比較的近くだったので、行き帰りは一緒になることも多かったです。

最初はMが休み時間に不良グループからジュースを買いに行かされてるときに、話しかけたのがファーストコンタクトでした。

ある日、Mが別のクラスの奴に虐められてることを知り、例の不良グループにもその情報が入ったみたいで「俺らでぶっ殺してやろう」といって虐めてる奴のクラスに乗り込んでいくという出来事がありました。

それから数分後、自分のクラスに不良グループ数人と、Mを虐めていた奴が髪をつかまれて引きずられるように入ってきました。

不良のボス的存在として恐れられていた彼は、まずMの目の前で土下座させました。そして2~3発蹴りを入れた後に「おい、Mにちゃんと謝れよ!」と言いました。

Mに対して何度も謝ってる姿を周りにいた人達もみんな見ていて、張り詰めた空気が流れていました。自分はそれを見て少し良い気分になったのを覚えています。

それから不良は「てめぇ調子に乗ってンじゃあねえぞ!明日10マン持ってこい!持ってこなかったら殺すぞ!」と言い残し教室を出ていきました。

その後Mはその人から虐められることはなくなりました。

下校時に何度か見かけることがあったのですが、とても暗い表情で今にも死にそうな雰囲気でした。不良達にボコボコにされてメンタルを病んだのかも知れません。

まあ自業自得ですね。