以前父親の記事を書いたことがあるんですが、兄についてはまだ触れていなかったので今回はそのことを書きます。まだ家族と一緒に住んでいた頃の話です。
兄とは10歳ほど年が離れていて、子供の頃はよく一緒にゲームをしたり二人で買い物に出かけたりすることが多かったです。
兄が成人してからはアルバイトで働くようになったのですが、仕事が嫌になったり人間関係が上手くいかず、すぐに辞めてしまうことがありました。
そのたびに父親が兄に対して説教するというのを子供の頃から見ていて、自分のほうは学校の勉強が出来るほうではなかったので、成績が悪いことでよく父親に怒られていました。
そのため自分と兄は父親のことを嫌っていました。好きだったゲームも父親に見つかると取り上げられるので隠れてやってましたね。
ある日、父親が仕事から帰ってきて兄にこう言いました。
「おい、最近仕事はどうなんだ?」
すると兄は、
「辞めた」
それを聞いた父は、
「おおん!仕事辞めただぁ?」
「まだ始めて何日だ!そんなことでは社会でやっていけんぞ!」
続けて父は、
「お前これからどうするんだ!」
「今は仕事があるからいい。だが親がいなくなったら生活出来るのか?」
「ホームレスにでもなるのか?聞いてるのかおい!」
更に父は、
「お前はこれから働いて家に生活費を入れないといけないんだぞ!」
「いつまでも家にいてゲームばかりしてるから頭が悪くなるんだ。」
「仕事は何で辞めた?」
すると兄は、
「人間関係で…」
それを聞いた父は、
「おおん!人間関係だぁ?」
「仕事してれば合わないのが一人や二人いるのは当たり前!」
「そうやって嫌なことも乗り越えて人は成長していくんじゃ!」
バン!(机を叩く音)
続けて父は、
「ずっとうつむいてないで何か言ってみろ!」
「これから仕事どうするんだ?」
そしたら兄は、
「まだ考えてない」
それを聞いた父親は、
「何がまだ考えてないだ!今すぐ探せ馬鹿野郎!」
ガシャーン!(机を蹴る音)
こういった光景を子供の頃から見ていたわけです。
兄が内向的な性格になったのも父親に原因はあると思っています。
自分は大人になってから間もなくして一人暮らしを始めたので、幸い同じような被害に合うことは少なかったです。
ちなみに兄は今どうしてるのかというと、自分と同じ市内のアパートで一人暮らしをしています。数年前からトラック運送の仕事をしていて、人とあまり関わることがないので気楽だと言っていました。