とある会社での出来事

自分はいま生活保護を受けていて無職なのですが、過去に底辺労働を転々としてきて様々な出会いがありました。今回はそのなかでのエピソードを書いていきます。

20代前半の頃に工場で組立の仕事をしていたんですが、皆さんが知っている通り、人間関係が苦手で自分から話しかけたりすることが出来ず孤立していました。

最初の頃は気を使って話しかけてくれる人もいましたが、あまりのコミュ力の無さに「この人には話しかけないでおこう」と思われたのか次第に避けられるようになったのです。

当時はまだ今のように薄汚れた心ではなくピュアだったので、自分のコミュ力の無さや人付き合いが上手く出来ないことに悩んでいました。

そんななか最初のきっかけは仕事中だか休憩中だったか忘れましたが、よく話しかけてくれる人(男)が現れました。年は一回りぐらい上だったと思います。

こんな自分にも優しく声をかけてくれるんだと嬉しく思い、世の中捨てたもんじゃないなと仕事に対しても希望を持ち始めました。

それから仕事が終わると、その人と途中まで一緒に帰るようになったのですが、ある日いつものように二人で帰っているときに聞かれたのです。

 

 

「おりきん君ってさあ、宗教とか興味あったりする?」

 

 

それから数日後、自分はその会社を辞めました。

連絡先を交換してなくて良かったです。